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帰ってきたWeb研 vol.1〜レポート

【帰ってきたWeb研】とは

「Web検定」を主催するワークスコーポレーションが、CSS Niteの協力により、クリエイター専門人材エージェンシー「デジタルスケープ」と共に企画・運営するセミナーイベントです。

記念すべき第1回は矢野りん氏!

Web検定プロジェクトメンバーの1人、Web検定公式テキストや問題集の執筆・監修にも関わってきた、矢野りん氏に『Webデザインメソッド』についてお話いただきました。

ビジュアルデザインの向上に必須となる”プロポーションのパターン化”と”色彩効果”について、新刊書籍『Webデザインメソッド』から解説。具体的な内容にメモを取る人も多く、参加者の95%がアンケートで”ためになった!”と回答する、大変満足度の高いセミナーとなりました。



矢野さん(左)、会場で購入した書籍にサイン!(右)



事前にいただいた矢野さんへの質問と回答も、こちらで公開しています。


紹介された参考書籍

WEBデザインメソッドWEBデザインメソッド
ワークスコーポレーション刊
ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック2 Webデザインウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック2 Webデザイン
ワークスコーポレーション刊
ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック1 Webリテラシーウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック1 Webリテラシー
ワークスコーポレーション刊

模擬試験に挑戦しました!

休憩時間を挟んだ後、参加者全員に配布した【Web検定Webデザイナー】の模擬試験に挑戦してもらいました。試験会場のような緊張感もつかの間、鷹野さん・矢野さんの絶妙なコンビネーションで、解答・解説が進みます。模擬問題は全10問。ちょっと多くて、時間オーバー気味?次回は、出題数を検討する予定です。




会場の様子(左)、真剣に模擬問題に挑戦中(右)


こんな問題が出ました

【Web検定Webデザイナー】の本試験同様、四者択一方式で、出題範囲となる公式テキスト「Webデザイン」から、バランスよく出題しました。例えば、”第2章:制作(デザイン・実装)の(X)HTMLの役割と書式”から、html要素・head要素・body要素とその役割について問う、組合せ問題が出題されました。正答率は7割程度で、head要素の役割を正しく理解できていない人が多かったようです。Web検定の受験を目指す方は、公式テキストでしっかり復習してみてください。

終了時に問題を回収し、参加者の方々からも、

  • 選択肢の文章が長くて、解読しずらい問題がある
  • Flashを扱ったことがなかったので、勉強しなければ!と感じました

など、貴重なご意見・感想をいただきました。

矢野さんへの質問・回答

お申込時のアンケートで、事前にいただいた質問をこちらで公開いたします。残念ながら、当日会場にお越しいただけなかった方も、ご参考にしてください。

【Q】html5へ切り替える時期について CSS3へ切り替える時期について
【A】まずhtml5ですが、時期尚早です。理由は標準勧告まで相当な仕様の変更が予想できること。InternetExplorerの対応がバージョン9からであると噂されていることです。しかしながらIE以外のSafari、Opera、Firefoxといったブラウザの最新版はかなりのレベルで対応を進めているので、これらを対象にしたコンテンツであればそろそろ対応を検討してもよいかもしれません。なおCSS3は必要に応じて採用を初めても良いでしょう。未対応のブラウザにプロパティを無視されても機能的には問題が生じないデザインを心がければ問題ありません。

【Q】主に、DTPデザインをやっております。遅ればせながらWebもしっかり勉強したいと思っております。私のような状況では、どういった勉強が必要になるでしょうか? HTMLやCSSなどは多少理解しているつもりです。
【A】ウェブデザインでは実装作業など制作に関する知識以外の部分がかならず必要になります。しかしながらウェブ全般といってもカバーする分野は広く、何をどこまで勉強すればよいのかという判断は困難です。そこで、Web検定のガイドブックであるWebリテラシー、Webデザインの内容をチェックしてみるという方法がおすすめです。これらは広いウェブ系の知識から制作に必要な知識をちょうどよい分量で盛り込んであります。この書籍のなかでわからないこと、知らないことを補強してゆくと良いでしょう。

【Q】日本に検定はいくつもありますが、 就職・転職、社内での評価的に どんな感じの検定と思えばよろしいでしょうか?
【A】Web検定はウェブ系の知識のうち網羅性と掘り下げ方のどちらも現場の感覚に基づいて最適化されています。よって、Web検定に合格した、ということは現場ですぐに動ける人間であり、指導する立場に立てる程度の知識量がある人間である、という評価に繋がります。

【Q】矢野さんがこれからやってみたいことや、仕事の上で大切にしたいことを聞いて見たいです。
【A】ものづくりに関わる人々が自由でやりがいのある仕事をし、なんなく生活ができるような環境づくりを作ることをしてみたいです。仕事の上では常に提案する側で居続けることができるように研鑽したいです。

【Q】サイト制作する際、会社の個性をどのように表現していますか? また、何からヒントを得ていますか? 個性を引き出すための質問などありましたら、是非とも教えてください。
【A】クライアントのインタビューなど、情報収集するときはついつい自分の興味の範囲以外を聞き漏らしてしまうなど密度が薄くなりがちです。ここを意識的に気をつけて、相手がくれたメッセージはあますところなく集中力を持ってインプットします。すると不思議と相手の個性がわかり、表現につなげる勘所がみえます。

【Q】通常、静的ラフデザインでは表現・説明が困難な「動的要素のデザインとプランニング」に関して、 (特にCSS・Javascriptなどコーディング・マークアップを経て実現する動的要素について) 今後どのような動向が予想されるでしょうか?
【A】既存の表現を再利用しながらスピードと活用アイデア重視の制作が求められるようになると考えます。また、ラフが静止画という状況が減り、すでに動く状態のプロトタイプが求められるようになるでしょう。

【Q】自社サイトのレイアウトを考えるとき、初めにフォトショップやイラストレータで作ったデザインで進めても、 コーディングしている最中にいろいろいじった挙句、最後は全然違うカラムに落ち着くこともしばしば。 実際に、まったくの無の状態からレイアウトを考えるとき、何を基準にしてカラム数や、 カラム幅などを決めていくのでしょうか? 何かある程度のルールというか規則があって、それを元に考えるのでしょうか。
【A】ウェブデザインの前工程であるコンテンツマッピングやサイトマップ作成などの設計作業が、適切なカラム数や情報表示用スペースの割り出しには不可欠です。もしレイアウトが2転3転するようであれば、いちどワイヤーフレームの作成だえでも調整してみてください。そのうえでグリッドシステムの応用を試してみてください。

たくさんのご来場ありがとうございました

いかがでしたでしょうか。当日お越しいただけなかった方にも、セミナーの概要を体験いただけたかと思います。次回開催もお楽しみに!