1. Web検定(ウェブケン)

業界初の取り組み、Web検定合格者に資格手当て支給!

以下:
八木 修治さん → 八木
吉井 友美さん → 吉井


”人を育てる”クリエイター専門の人材派遣会社


八木:イマジカデジタルスケープはデジタルクリエイターとITエンジニアに特化した人材コンサルティング事業を展開していますが、私の部署では主に登録スタッフの支援、スキルアップからキャリアカウンセリングまでを担当しています。

たとえば、未経験の分野でも必要なスキルを習得できるトレーニングコースを”学習する機会”として無償提供しています。対象がデジタルクリエーターという専門職種になるため、Web、CG、DTPやプロダクトデザインなど、さまざまな内容から選択できますが、専門学校とは異なりツールの使い方を教えるのではなく、実務に役立つ”使い方”を現職のクリエーターを講師に迎え、リアルにサポートしています。


Web検定という資格の活用


八木:登録スタッフの学習する機会として、トレーニング以外にも「資格取得」の支援も実施していて、Web検定以外にもITエンジニア系、DTP関連の資格など、実務に役立つ資格を推奨していますが、Webリテラシーの資格は幅広い職種に有効であると考え、新たな取り組みをスタートしました。

具体的には3つの活用方法があり、まずは自社がきちんと理解して、登録スタッフに紹介ができるよう、関連する部門のメンバーが試験に挑戦しました。

公式テキスト『ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック1 Webリテラシー』での学習だったのですが、教育担当者を中心に独自の模擬試験を作って、受験前に弱点を克服できるように工夫しました。

営業はクライアントがWeb制作会社であっても、自身が制作に携わるわけではないので、制作・デザインの分野が難しかったり、ディレクション・プロデュースを担当する部署の方は、プロジェクトマネジメントの章が得意だったりしたようです。


入社1年目の吉井さんは、まずは用語から学習


Web系のトレーニング運営担当:吉井さん(入社1年目)

Web系のトレーニング運営担当:吉井さん(入社1年目)

吉井:もともとWebに詳しくなかったので用語がわからず、まずは用語を覚えるところからスタートしました。

文章を理解する前に、用語をガイドブックのキーワード部分で学習しました。ガイドブックが少し大きいかったので、用語集とかミニ本が出たら今からでも欲しいですね。各ページのポイントが目立った位置にまとまっているので、繰り返し読んで復習する時にとても使いやすかったです。

幅広く網羅した内容でありながら、そんなに深くなく重要な知識に絞られているので、Webリテラシーを学習したことにより、実務にも役に立つ知識が身に付きました。

業界初! 登録スタッフに資格手当てを支給

八木:2つめは、登録スタッフ向けのスキルアップ支援として受験支援(受験費用補助)や資格取得者への”資格手当て”の支給を開始したことです。

イマジカデジタルスケープとしては、スタッフの知識が向上することは、クライアントの評価が上がり最終的に自社の業績にも貢献すると考え単なる「費用負担」ではなく「人材育成」と捉え、業界で初めて派遣就業中のスタッフに”Web検定の資格手当て”を支給しています。

すでにWeb業界で就業中のスタッフが受験した感想として、経験上知っているつもりだった言葉の解釈が間違っていたり、幅広い分野について学び、苦手な分野を克服できたなど、Web検定という新しい資格への評価も高いようです。

クライアント向けの社員教育としても展開


”人を育てる”をキーに様々なサービスを企画している八木さん

”人を育てる”をキーに様々なサービスを企画している八木さん

八木:3つめは、人材を提供するクライアントとなるWeb制作会社などに、自社で実践した内容を発展させ、社員教育メニューとして提供していることです。ガイドブック・研修だけでなく、模擬試験や受験チケットもセットにすることで、Web検定に興味をもっている企業に対し、資格取得までをサポートしています。


今後のWeb検定に期待すること


八木:Webリテラシーは、Webの専門業界以外、たとえば、自分たちのようなクライアントがWeb業界となる人材派遣会社であったり、広告代理店などにも大変有効な教材だと思います。

今後ますます発展して世の中に認められ、Web検定を持っていると就職に有利と思われる資格に成長してほしいですね。

また、イマジカデジタルスケープの登録スタッフの職種としてはWebデザイナーとWebディレクターの比率が多いので、Webリテラシー以降の上位資格にも期待しています。


資格登録証をみせていただきました

資格登録証をみせていただきました


Web検定が企画協力する無料セミナー 第2回開催!

「Web検定」を企画・推進するワークスコーポレーション、および各界の実務家で構成する「Web検定 標準ガイドブック制作プロジェクト」は、クリエイター専門人材エージェンシー「デジタルスケープ」の新しいセミナーシリーズ「Web研」に企画協力しています。

Web研の目的とするところ

ユーザーのネット行動の変化に合わせて、サービスを提供したり制作するクリエイターもビジネスパーソンも変化を迫られています。「研」とは、漫画研究会(漫研)や広告研究会のように、テーマを持って集まる会をイメージして名づけています。

4月〜12月まで全5回、毎回異なるテーマで何かお持ち帰りいただけるような企画を考えています。いずれも参加無料。ぜひご参加ください。

長谷川恭久氏(C O U L D)、境祐司氏(monkeysh studio)をゲストに開催した第1回の模様は、こちらに全編映像を含むレポートを公開しております。

第2回「Web研」 〜ユーザーエクスペリエンス ワタシの流儀〜

「Webデザイン」と一口に言っても、(X)HTML+CSS軸による静的なコンテンツと、Flashを中心とした動的なコンテンツでは、制作に使う筋肉が大いに異なります。最近ではどちらかに専門特化する人が多く、双方が交流する場を目にすることは少ない印象です。

第2回は、「最適化アプローチにみる、Flashクリエイターとマークアップエンジニアの違い」をサブタイトルに、名著「Web標準の教科書」や専門誌連載、精力的な講演活動からWeb業界でもその発言が注目される益子貴寛氏と、シャープの「Kameyama Dream Factory」をはじめとして国際広告賞でも数々の受賞歴をもつ佐野勝彦氏をゲストに迎えてお届けします。

来場者の方から抽選で、境祐司氏と長谷川恭久氏も参加されている、「Web検定」プロジェクトの関連書籍「ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック2 - Webデザイン」を抽選で1名様にプレゼントいたします。ご当選の発表は発送をもって替えさせていただきます。

まだ詳細は未定ですが、公開ポッドキャストの収録やSkypecastを使った中継なんかも検討中。詳細は決定次第お伝えして参ります。お楽しみに。

タイトルユーザーエクスペリエンス ワタシの流儀
〜最適化アプローチにみる、Flashクリエイターとマークアップエンジニアの違い〜
開催日時2007年6月13日(水) 19:00〜21:30
※開場18:40
開催場所T's PLAZA246 3F ホールP-37
東京都港区南青山3-1-1 PLAZA246(外苑前)
内容第1部:ユーザーエクスペリエンスの考え方とアプローチ
ユーザーエクスペリエンスを切り口に、ゲストのプレゼンテーションを展開。

益子貴寛氏
よりアクセシブルなコンテンツ提供にあたってWeb標準実装が重要視される中、作り手が持つべき新視点。
佐野勝彦氏
リッチコンテンツが縦横無尽に行き来する環境整備がなされた今、作り手としてたどった最新作完成までの思考プロセス。

第2部:ユーザーエクスペリエンス ワタシの流儀
モデレーターに岡本(ワークスコーポレーション)が加わり、対談形式で両者の志向性や価値観に迫る。

ものづくりに役立てている日常の着眼点、制作上のこだわり、移り変わりの激しい時代のキーワードや続々と登場するWebサービスをどう捉えているか等、両者の相違点&共通点を導き出しながら、ユーザーエクスペリエンス実現の道筋をひも解く。
参加費無料(プレゼント抽選つき)
主催株式会社デジタルスケープ
企画協力株式会社ワークスコーポレーションWeb検定 標準ガイドブック制作プロジェクト
申込み終了いたしました。ありがとうございました。

パネラーのプロフィール


佐野勝彦氏
株式会社博報堂アイ・スタジオに所属。企画、デザインからフラッシュまでトータル的に手がける。近年は、Cannes Lions 銅賞、One Show銅賞、NY Fest. 銀賞、東京インタラクティブ・アド・アワード金賞、文化庁マルチメディア芸術祭優秀賞をはじめ国内外のアワードを多数受賞。また、仕事とは別にグループ展の開催、個人的作品の制作などを行い、文化庁メディア芸術祭で審査員推薦作にも選ばれている。
http://www.30k2.com/


益子貴寛氏
株式会社サイバーガーデン代表取締役。社団法人 全日本能率連盟登録資格「Web検定」プロジェクトメンバー。Webプロデューサーとしてサイト制作や運営、コンサルティングに携わり、セミナーや記事執筆でも活躍中。主著に『Web標準の教科書』、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』(ともに秀和システム刊)。現在、『月刊 web creators』(MdN)で「Webトレンドウォッチング」、『WEB STRATEGY』(MdNムック)で「Webライティングと文章編集の実践テクニック」、日経BP社 ITproで「Web標準の基礎と実践」を好評連載中。
http://www.cybergarden.net/


Webデザイナー試験 認定教育機関

Webデザイナーの資格を取得するために、Webデザイナー試験の対策講座等を提供している認定校教育機関をご紹介します。

1.アカデミック認定

高等学校、短期大学、大学や専門学校、高等過程を開設する専修学校、民間スクールなどの教育機関。資格取得を目指している方や、授業の講座の中で資格の内容を学習してみたいと考える方向けに、様々な授業・コースが用意されています。

ピーシースタイルスクール

Web制作会社が運営するパソコンスクールです。初心者の方から専門スキルを身につけたい方までプロのWebデザイナーが丁寧に指導します。

住所491-0934 愛知県一宮市大和町苅安賀地蔵前22
電話番号0586-44-1785
URLhttp://school.pc-style.co.jp

ウィッツ青山学園 広域通信制キャンパス 愛媛LETS

当校では、通信制高校の特色でもある個性を伸ばす教育を目指しています。そこで、社会生活や就職活動において、Webに関連する知識や技術はもはや必須になっています。当校の生徒や一般の社会人に対しても、Web検定を推奨し学習サポートをしていきます。

住所791-8025 愛媛県松山市衣山2-4-47
電話番号089-917-7185
URLhttp://www.lets-campus.com/

ブログパーツで練習問題に挑戦!

ブログパーツで「Webデザイン」の練習問題に挑戦できます。あなたのブログにも貼ることが出来ます。お友達と一緒に挑戦してみては?

2007年11月20日の公開以来、好評いただいているWeb検定ブログパーツ。「Webリテラシー練習問題」のブログパーツは2009年6月時点で30,000名を越える方にご利用いただいております。
第二弾として「Webデザイン練習問題」をご用意しましたので、ぜひチャレンジしてみてください。

検定試験本番を前に、標準ガイドブックの理解度を試されてみる、申し込みを前に難易度を体験してみる、などなどご活用いただければと思います。
携帯電話でもHTML版/Flash版でお楽しみいただけますので、右上のQRコードをご利用ください。
Web検定では、今後もこのブログパーツを活用して、練習問題をシリーズ展開して参りますので、お楽しみにお待ちください。
なお、Webデザイナー試験の公式問題集もありますので、効率的な学習のためにこちらもご活用ください。

Web検定に興味を持たれている方、「Web」に関する知識・技術の証明、スキルアップを目指す方、にこのブログパーツをお勧めください。ブログに簡単に貼り付けることができて、ゲーム感覚で楽しんでいただけます。

ブログのエントリーに貼る場合はこちら


Webデザイン練習問題けんてーごっこ

ブログのサイドバーに貼る場合はこちら


Webデザイン練習問題けんてーごっこ

「けんてーごっこ」サイトでの挑戦はこちらから


第1回 「Web研」レポート

デジタルスケープがスタートした新しいセミナーシリーズ「Web研」。ユーザーのネット行動の変化に合わせて、サービスを提供したり制作するクリエイターもビジネスパーソンも変化を迫られているのでは? ということで、漫画研究会(漫研)や広告研究会のように、研=テーマを持って集まる会をイメージし、全5回の予定で実施されます。

このセミナーは、「Web検定 標準ガイドブック制作プロジェクト」の企画協力の下に実施されたのですが、第1回はプロジェクトメンバーの長谷川恭久氏境祐司氏を迎えて実施となりました。

当日の資料はPDFファイルをダウンロードいただけます。第1部:長谷川恭久氏(約6.2MB)第2部:境祐司氏(約4.4MB)となっておりますので、映像と併せてご覧ください。

第1部:CGM時代のWebの「使い方」

冒頭の「ブログやっている人はいますか? ポッドキャストやっている人は?」という質問に、意外に手をあげた人が多く、少しとまどい気味のスタートとなった長谷川氏。今日のテーマのCGMとは、Consumer Generated Mediaのこと。



口コミサイトやSNS、ブログ、Web2.0系のサービスなど、ユーザーが生成していくメディアを指すわけですが、そんな時代のWebサイトやサービスの担い手だからこそ、「開放性」「拡張性」「透明性」をもって、使い手として「まず使ってみる・体験してみる」ことが重要と長谷川氏は言います。



.第1部:長谷川泰久氏「CGM時代のWebの使い方」


お話の後半では、「次代のUIのヒントは映画にある」ということで、いくつかの映像が紹介されたました。長谷川氏のブログ「COULD」でも紹介されたものですが、HTMLやCSSなど各仕様の正しい理解や実装の重要性は前提として、組み合わせの妙であるCGMからさらに進んで全く新しいユーザー体験を生み出すには、それに囚われずにWeb以外からもヒントを得ていくべきでは? というメッセージが込められていたように思います。

長谷川氏が進行しながら境氏とのやりとりを交える、両氏のポッドキャストでの競演を彷彿とさせる和やかなものでした。

CGM時代のWebの「作り方」

第2部は立場を変えて境氏が進行。業界黎明期、Webデザイン企業だった会社が10年を経て細分化された業態に変容している、との紹介からスタートしました。境氏はWeb標準に準拠したワークフロー変革のためのコンサルティング業務にも多く関われているとのことですが、「作り手」の変化への危機感は強いようですね。



業界黎明期からの流れを踏まえ、「マークアップというHTMLの本来の概念に立ち返ったのが今」と境氏。標準化が進みにくいインターネットにあって、会社やプロジェクト単位でのルールづくりが重要と言います。教育現場でも教えるべき標準の認識にバラツキがあって混乱しているようですね。



.第2部:境祐司氏「CGM時代のWebの作り方」


Webデザイナーの役割が複雑化・高度化しても、優秀な作り手は業界トレンドや模範作例から、暗黙知を自然に吸収することに変わりありません。違いがあるとすればソーシャル・ソフトウェアが発達した現在は、そうした個人の知を、組織や組織間で共有しやすい状況にあると言えます。

そんな状況をいかに活用できるか。CGM時代の作り手に問われる能力・センスとは、境氏の表現では「Pastiche(混成)」とのことです。

セミナーを終えて

業界の黎明期からWebを見続け、多くの業界企業の盛衰や、次代を担う人材を育成する現場も見ているお二人の話にはいくつかの刺激的なキーワードを感じることができました。そして今、アドビ社の Apolloやマイクロソフト社のWPFなどの技術に代表される、「脱ブラウザ化=デスクトップアプリケーションの世界」がそこまで来ています。

さらに次代の使い手や作り手はどこに向かうのか。皆さん、「Pastiche」を意識してぜひアツい現場を体感してみてください。