1. Web検定(ウェブケン)

広告代理店に求められるWebの知識とは?

以下:
田実 日出翁さん → 田実
杉浦 奈保子さん → 杉浦


Web関連業務に特化した組織ができた背景は?


田実:私自身はメディアのプランニング業務を担当し、7~8年前からWebサイトやネット広告も手がけていました。クライアントの要望に応えるための技術や手法としてWebの分野に力を入れていく必要性が高まり「Webソリューション局」というWeb関連業務に特化した専門部署を立ち上げたのが2年ほど前。それまで各部門ごとで行っていた業務を集約したことで、情報共有と業務の効率化を図ることができました。


Web検定「Webリテラシー」との出会いは何ですか?


WEBソリューション局 アカウント推進部部長 田実 日出翁さん

WEBソリューション局 アカウント推進部部長 田実 日出翁さん

田実:お付き合いのあるクリエイター専門の人材紹介会社担当者から『ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック1 Webリテラシー』(以下、Webリテラシー)という書籍を紹介いただいたのがきっかけです。

専門部署とはいえ、メンバーは各部門でWebに携わっていた者や、中途採用者の比率も高いため、実務経験はあるが、知識に偏りがあるのでは?と感じていました。参考になる書籍なども探していたのですが、マーケティングや制作技術など、ジャンルごとに解説したものはあっても、Webビジネスに携わる人に必要とされる知識を一冊にまとめたものはなかなか見つかりませんでした。

タイミングよく、資格試験にも対応した「Webリテラシー」を紹介され、幅広い分野の基礎知識が収められているため、このような書籍をきっかけに、もう一度勉強し直すことで知識の見直しができると考えたのです。


杉浦様は中途入社をされたそうですね


WEBソリューション局 メディア推進部メディアマネージャー 杉浦奈保子さん

WEBソリューション局 メディア推進部メディアマネージャー 杉浦奈保子さん

杉浦:約一年前に中途入社で「WEBソリューション局」に配属されましたが、その前は米国のフリーペーパー制作会社でマーケティングを担当していました。そこで、フリーペーパーの情報を配信するWebサイトを立ち上げることになり、プロジェクトメンバーとして初めてWebサイトの企画・制作の仕事に携わることになりました。

Webサイトの立上げは成功し、広告枠の企画から営業のフローまで確立した段階で帰国しました。専門的な知識ではないものの、日常業務で身につけてきたものを活かしたいと考えて、今の職に就きました。

受験に対するみなさんの意識は?

田実:月1回の公式会議の場で、部のメンバー全員に「Webリテラシー」と「Web検定」について話をしました。管理職の立場としては、正しい知識を習得してもらうことこそが重要だと思いましたが、資格取得という目標がある方が勉強の励みにもなると考えました。

受験については、会議の中で希望者を募ったのですが、ほぼ全員が挙手。各自で「Webリテラシー」書籍を購入して勉強をはじめました。

杉浦:実は……私は皆が挙手したので「全員受けなければならばないの!?」と、雰囲気にのまれ手を上げたのが本音です。周囲のメンバーは自分よりも経験が豊富なため、受験までは危機感を感じて勉強しましたが、実は、彼らの方が逆にプレッシャーを感じていたようですね。



「Webリテラシー」を勉強して感じたことは?


杉浦:私自身、特別な勉強をする時間もなく、日常業務として身につけてきた知識であったため「Webリテラシー」を読みはじめると、実は基本的な技術や言葉の定義など知らない部分もあり、非常に勉強になりました。

また、発注する立場として実務で携わっていた分野は、スムーズに読み進めましたが、デザイン・実装などの分野は苦戦しましたね。今回勉強したことで、感覚的にわかっているつもりでいた制作会社がどのような業務を行っているのか、どのような技術があるのかなど、明確に理解できました。


勉強方法や苦労した点について教えてください


杉浦:Webサイト上に公開されていた練習問題を手がかりに、試験問題の予想をしながら本を読み進めました。知らない用語をノートに書き写して、後で繰り返し復習できるようにして覚えました。

田実:ヤマがはりにくい試験でしたね。満遍なくすべての分野から出題されますし、これから勉強される方も大変でしょうね。ただし、だからこそ価値のある試験なのではないでしょうか。

Web検定に期待することを教えてください

杉浦:始まったばかりの新しい資格ですが「持っていてよかった!」と思える資格になるとよいと、同僚と話をしているんです。Web検定の今後に期待しています。

田実:「Webリテラシー」については、広告代理店の営業であればWebメディアが専門でなくとも、勉強しておくべき内容ではないでしょうか。

また、私は「Web広告研究会」の幹事として、Webプロデューサー育成プロジェクトを推進しているのですが、ベースとなる知識のないままにWebサイトの運営業務に携わっている方も多いと感じます。クライアント側・運営者の立場の方々も、基本的な知識の土台を作り上げていくために「Webリテラシー試験」を有効に活用されるとよいと思っています。


資格登録証をみせていただきました

資格登録証をみせていただきました


Webデザイン(資格名:Webデザイナー)試験の概要

1.Webデザイン(資格名:Webデザイナー)試験とは

Webサイトのデザインに必要な知識は幅広く、ビジュアルデザインや色彩、情報アーキテクチャーまで、偏りの無い知識を習得するのはたいへん困難です。

現在必要とされる実践的かつ標準的な知識を網羅したプロフェッショナルなWebデザインの資格として、Web検定の「Webデザイン」が生まれました。ビジュアルデザインのルールから、HTMLやCSSの書式や基本設計、幅広くアクセシビリティに対応するための実装技術など、正しく理解しているか判断を問うなど、実務を想定した内容になっています。

Webデザイン試験に合格すると、「Webデザイナー」資格を取得できます。

2. 対象となる方

  • これからWebデザイナーを目指す学生、社会人の方
  • プロのWebデザイナーとして知識を確認・証明したい方
  • Webデザインの知識が職務上必要となるすべての方
  • 開発者側の立場でWebサイトの構築や運用に関わる方

3. Webデザイン試験(2019年改訂問題)概要

問題形式CBT方式(Computer Based Testing:コンピュータ画面に表示される問題に解答する試験方式)
試験時間90分(試験終了時のアンケート回答時間含む)
合格基準正解率70%以上
出題数65問
受験資格特にありません。どなたでも受験できます
受験料本体10,000円+税
※ 教育機関や団体受験では割引チケットが利用できます
試験範囲公式テキスト『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック2 Webデザイン 第3版』を中心に出題されます(※注)
  1. Webサイトの企画・設定
  2. 素材とデザイン
  3. フロントエンド制作
  4. プログラミング
※注:試験問題の10%~20%は、Webに関わる人の標準知識をまとめた『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック1 Webリテラシー 第4版』から出題されます
資格正式名称社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webデザイナー
資格有効期限2年間

4. 学習方法

公式テキストと公式問題集による独学(以下を参照)、または、Web検定対応講座のある認定教育機関で学習してください。

5. 公式テキスト

ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック2 Webデザイン 第3版


価格:本体3,400円+税
判型:B5変型
総ページ数:272ページ
発売日:2018年10月22日
ISBN:978-4-86246-425-5

詳細を見る・購入する
(ボーンデジタルオンラインブックストア)


6. 公式問題集


Web検定 公式問題集 PDFダウンロード版 Webデザイン問題集 第3版対応


個人版価格:本体1,600円+税
形式:PDFファイル
総ページ数:66ページ
発売日:2019年10月25日

詳細を見る・購入する
(ボーンデジタルオンラインブックストア)


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業界初の取り組み、Web検定合格者に資格手当て支給!

以下:
八木 修治さん → 八木
吉井 友美さん → 吉井


”人を育てる”クリエイター専門の人材派遣会社


八木:イマジカデジタルスケープはデジタルクリエイターとITエンジニアに特化した人材コンサルティング事業を展開していますが、私の部署では主に登録スタッフの支援、スキルアップからキャリアカウンセリングまでを担当しています。

たとえば、未経験の分野でも必要なスキルを習得できるトレーニングコースを”学習する機会”として無償提供しています。対象がデジタルクリエーターという専門職種になるため、Web、CG、DTPやプロダクトデザインなど、さまざまな内容から選択できますが、専門学校とは異なりツールの使い方を教えるのではなく、実務に役立つ”使い方”を現職のクリエーターを講師に迎え、リアルにサポートしています。


Web検定という資格の活用


八木:登録スタッフの学習する機会として、トレーニング以外にも「資格取得」の支援も実施していて、Web検定以外にもITエンジニア系、DTP関連の資格など、実務に役立つ資格を推奨していますが、Webリテラシーの資格は幅広い職種に有効であると考え、新たな取り組みをスタートしました。

具体的には3つの活用方法があり、まずは自社がきちんと理解して、登録スタッフに紹介ができるよう、関連する部門のメンバーが試験に挑戦しました。

公式テキスト『ウェブの仕事力が上がる標準ガイドブック1 Webリテラシー』での学習だったのですが、教育担当者を中心に独自の模擬試験を作って、受験前に弱点を克服できるように工夫しました。

営業はクライアントがWeb制作会社であっても、自身が制作に携わるわけではないので、制作・デザインの分野が難しかったり、ディレクション・プロデュースを担当する部署の方は、プロジェクトマネジメントの章が得意だったりしたようです。


入社1年目の吉井さんは、まずは用語から学習


Web系のトレーニング運営担当:吉井さん(入社1年目)

Web系のトレーニング運営担当:吉井さん(入社1年目)

吉井:もともとWebに詳しくなかったので用語がわからず、まずは用語を覚えるところからスタートしました。

文章を理解する前に、用語をガイドブックのキーワード部分で学習しました。ガイドブックが少し大きいかったので、用語集とかミニ本が出たら今からでも欲しいですね。各ページのポイントが目立った位置にまとまっているので、繰り返し読んで復習する時にとても使いやすかったです。

幅広く網羅した内容でありながら、そんなに深くなく重要な知識に絞られているので、Webリテラシーを学習したことにより、実務にも役に立つ知識が身に付きました。

業界初! 登録スタッフに資格手当てを支給

八木:2つめは、登録スタッフ向けのスキルアップ支援として受験支援(受験費用補助)や資格取得者への”資格手当て”の支給を開始したことです。

イマジカデジタルスケープとしては、スタッフの知識が向上することは、クライアントの評価が上がり最終的に自社の業績にも貢献すると考え単なる「費用負担」ではなく「人材育成」と捉え、業界で初めて派遣就業中のスタッフに”Web検定の資格手当て”を支給しています。

すでにWeb業界で就業中のスタッフが受験した感想として、経験上知っているつもりだった言葉の解釈が間違っていたり、幅広い分野について学び、苦手な分野を克服できたなど、Web検定という新しい資格への評価も高いようです。

クライアント向けの社員教育としても展開


”人を育てる”をキーに様々なサービスを企画している八木さん

”人を育てる”をキーに様々なサービスを企画している八木さん

八木:3つめは、人材を提供するクライアントとなるWeb制作会社などに、自社で実践した内容を発展させ、社員教育メニューとして提供していることです。ガイドブック・研修だけでなく、模擬試験や受験チケットもセットにすることで、Web検定に興味をもっている企業に対し、資格取得までをサポートしています。


今後のWeb検定に期待すること


八木:Webリテラシーは、Webの専門業界以外、たとえば、自分たちのようなクライアントがWeb業界となる人材派遣会社であったり、広告代理店などにも大変有効な教材だと思います。

今後ますます発展して世の中に認められ、Web検定を持っていると就職に有利と思われる資格に成長してほしいですね。

また、イマジカデジタルスケープの登録スタッフの職種としてはWebデザイナーとWebディレクターの比率が多いので、Webリテラシー以降の上位資格にも期待しています。


資格登録証をみせていただきました

資格登録証をみせていただきました


Web検定が企画協力する無料セミナー 第2回開催!

「Web検定」を企画・推進するワークスコーポレーション、および各界の実務家で構成する「Web検定 標準ガイドブック制作プロジェクト」は、クリエイター専門人材エージェンシー「デジタルスケープ」の新しいセミナーシリーズ「Web研」に企画協力しています。

Web研の目的とするところ

ユーザーのネット行動の変化に合わせて、サービスを提供したり制作するクリエイターもビジネスパーソンも変化を迫られています。「研」とは、漫画研究会(漫研)や広告研究会のように、テーマを持って集まる会をイメージして名づけています。

4月〜12月まで全5回、毎回異なるテーマで何かお持ち帰りいただけるような企画を考えています。いずれも参加無料。ぜひご参加ください。

長谷川恭久氏(C O U L D)、境祐司氏(monkeysh studio)をゲストに開催した第1回の模様は、こちらに全編映像を含むレポートを公開しております。

第2回「Web研」 〜ユーザーエクスペリエンス ワタシの流儀〜

「Webデザイン」と一口に言っても、(X)HTML+CSS軸による静的なコンテンツと、Flashを中心とした動的なコンテンツでは、制作に使う筋肉が大いに異なります。最近ではどちらかに専門特化する人が多く、双方が交流する場を目にすることは少ない印象です。

第2回は、「最適化アプローチにみる、Flashクリエイターとマークアップエンジニアの違い」をサブタイトルに、名著「Web標準の教科書」や専門誌連載、精力的な講演活動からWeb業界でもその発言が注目される益子貴寛氏と、シャープの「Kameyama Dream Factory」をはじめとして国際広告賞でも数々の受賞歴をもつ佐野勝彦氏をゲストに迎えてお届けします。

来場者の方から抽選で、境祐司氏と長谷川恭久氏も参加されている、「Web検定」プロジェクトの関連書籍「ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック2 - Webデザイン」を抽選で1名様にプレゼントいたします。ご当選の発表は発送をもって替えさせていただきます。

まだ詳細は未定ですが、公開ポッドキャストの収録やSkypecastを使った中継なんかも検討中。詳細は決定次第お伝えして参ります。お楽しみに。

タイトルユーザーエクスペリエンス ワタシの流儀
〜最適化アプローチにみる、Flashクリエイターとマークアップエンジニアの違い〜
開催日時2007年6月13日(水) 19:00〜21:30
※開場18:40
開催場所T's PLAZA246 3F ホールP-37
東京都港区南青山3-1-1 PLAZA246(外苑前)
内容第1部:ユーザーエクスペリエンスの考え方とアプローチ
ユーザーエクスペリエンスを切り口に、ゲストのプレゼンテーションを展開。

益子貴寛氏
よりアクセシブルなコンテンツ提供にあたってWeb標準実装が重要視される中、作り手が持つべき新視点。
佐野勝彦氏
リッチコンテンツが縦横無尽に行き来する環境整備がなされた今、作り手としてたどった最新作完成までの思考プロセス。

第2部:ユーザーエクスペリエンス ワタシの流儀
モデレーターに岡本(ワークスコーポレーション)が加わり、対談形式で両者の志向性や価値観に迫る。

ものづくりに役立てている日常の着眼点、制作上のこだわり、移り変わりの激しい時代のキーワードや続々と登場するWebサービスをどう捉えているか等、両者の相違点&共通点を導き出しながら、ユーザーエクスペリエンス実現の道筋をひも解く。
参加費無料(プレゼント抽選つき)
主催株式会社デジタルスケープ
企画協力株式会社ワークスコーポレーションWeb検定 標準ガイドブック制作プロジェクト
申込み終了いたしました。ありがとうございました。

パネラーのプロフィール


佐野勝彦氏
株式会社博報堂アイ・スタジオに所属。企画、デザインからフラッシュまでトータル的に手がける。近年は、Cannes Lions 銅賞、One Show銅賞、NY Fest. 銀賞、東京インタラクティブ・アド・アワード金賞、文化庁マルチメディア芸術祭優秀賞をはじめ国内外のアワードを多数受賞。また、仕事とは別にグループ展の開催、個人的作品の制作などを行い、文化庁メディア芸術祭で審査員推薦作にも選ばれている。
http://www.30k2.com/


益子貴寛氏
株式会社サイバーガーデン代表取締役。社団法人 全日本能率連盟登録資格「Web検定」プロジェクトメンバー。Webプロデューサーとしてサイト制作や運営、コンサルティングに携わり、セミナーや記事執筆でも活躍中。主著に『Web標準の教科書』、『伝わるWeb文章デザイン100の鉄則』(ともに秀和システム刊)。現在、『月刊 web creators』(MdN)で「Webトレンドウォッチング」、『WEB STRATEGY』(MdNムック)で「Webライティングと文章編集の実践テクニック」、日経BP社 ITproで「Web標準の基礎と実践」を好評連載中。
http://www.cybergarden.net/


Webデザイナー試験 認定教育機関

Webデザイナーの資格を取得するために、Webデザイナー試験の対策講座等を提供している認定校教育機関をご紹介します。

1.アカデミック認定

高等学校、短期大学、大学や専門学校、高等過程を開設する専修学校、民間スクールなどの教育機関。資格取得を目指している方や、授業の講座の中で資格の内容を学習してみたいと考える方向けに、様々な授業・コースが用意されています。

ピーシースタイルスクール

Web制作会社が運営するパソコンスクールです。初心者の方から専門スキルを身につけたい方までプロのWebデザイナーが丁寧に指導します。

住所491-0934 愛知県一宮市大和町苅安賀地蔵前22
電話番号0586-44-1785
URLhttp://school.pc-style.co.jp

ウィッツ青山学園 広域通信制キャンパス 愛媛LETS

当校では、通信制高校の特色でもある個性を伸ばす教育を目指しています。そこで、社会生活や就職活動において、Webに関連する知識や技術はもはや必須になっています。当校の生徒や一般の社会人に対しても、Web検定を推奨し学習サポートをしていきます。

住所791-8025 愛媛県松山市衣山2-4-47
電話番号089-917-7185
URLhttp://www.lets-campus.com/