活用事例
IT系専門学校での取り組み。情報社会で正しく理解し、正しく表現できる力を育てる。
Webサイト制作やアプリ開発だけでなく、企画から運用まで幅広い実務を理解できる人材の育成を目指す東京電子専門学校のウェブ・メディア学科。学生全員が「Webリテラシー」試験に挑戦できるよう、2013年より試験を見据えた授業カリキュラムを導入しています。導入から10年以上が経ち、すでに多くの学生が資格を取得し、即戦力育成という学習効果も現れ始めているとのことです。実際に取り組んだ先生・学生・卒業生たちの生の声を紹介します。
★インタビューに答えていただいた皆さん
電波学園 東京電子専門学校
教員 榎本博文先生
教員 川前 亘先生
学生 小達 希沙良さん (株式会社ミツエーリンクス 内定)
学生 金井 大空さん (株式会社キノトロープ 内定)
東京電子専門学校 卒業生
落合那哉さん (株式会社ミツエーリンクス )
■「Webリテラシー試験」を授業に取り入れた理由
榎本 博文先生:
「Webリテラシー試験」(正式名称:社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定Webリテラシー)は、仕事でWebに関わるすべての人が、適切に業務を遂行できるためのWebリテラシーを身に着けているかを問う資格試験で、ITの基礎技術からプロジェクト立ち上げ、工程管理、現状分析、契約書の知識や集客施策まで、幅広いテーマが扱われています。授業を担当する榎本先生、川前先生は、もともと学生に対して「制作スキルに偏らず、全体を俯瞰できる力を身につけてほしい」と考えていました。従来の授業ではデザインやプログラミングを個別に学ぶことが中心でしたが、プロジェクト全体の流れを理解できるようにしたいと感じ、情報社会を生き抜くための基礎力として、実践に即した内容の「Webリテラシー試験」を授業に組み込むことを決めました。「Webリテラシー試験」はアカデミック価格での受験、学内試験が出来るのも魅力の一つです。
川前 亘先生:
私は、Webリテラシー試験の対策授業として、ボーンデジタル社の標準ガイドブックを使用しています。教員としても、この資格はWeb業界を目指す学生に強く勧めたいもので、ガイドブックの内容は分かりやすく、必要な知識が詳しく体系的に整理されています。知識と技能の両面をバランスよく身につけることがスキルアップには重要ですが、学校の実習で体験した内容を理論面から裏付ける意味でも、この資格の学習は大変有意義です。就職活動でアピールできる点も大きなメリットですね。さらにWeb制作の仕事の流れはもちろん、マーケティングや業界理解に必要な知識も盛り込まれているため、就職活動含めて将来のキャリアパスを考える材料としても有効だと考えています。
■在校生の声
小達 希沙良さん(2年):
Webリテラシーは、将来ウェブ業界で働く上で必要となる基本的な知識が幅広く学べるため取得を決めました。知識が身についただけでなく、就職活動では「学生時代に力を入れたこと」としてウェブ系の資格取得をアピールできたため、取得してよかったと思っています。
金井 大空さん(2年):
ウェブディレクターとして働く上で必要な知識をつけようと思い試験を受けました。普段の学習では使わない言葉を多く学べました。今では打ち合わせのロールプレイなどで効率良く話を進められています。
■卒業生の声
落合 那哉さん (株式会社ミツエーリンクス):
Webリテラシー検定の学習を通して、ウェブの成り立ちや制作フロー、アクセシビリティ、情報の信頼性など、業務に直結する幅広い知識を体系的に身につけることができました。特にフロントエンドエンジニアとして、意味的なマークアップやユーザー視点を意識した設計、アクセシビリティへの配慮が身につき、日々のコーディングの質向上に役立っています。ウェブ業界で求められる基礎力を学べるため、就職活動時のアピールにもなり、入社後実務で活かせる強みになると実感してます。
東京電子専門学校につきまして
学校のホームページへのリンクはこちら
【東京電子専門学校】
東京電子専門学校は、1946年創立の歴史ある専門学校です。
東京都豊島区・池袋に校舎を構え、IT・電子・電気・医療など幅広い分野で実践的な教育を行っています。

